マカオのカジノで窃盗事件、テーブル上にあった別の客のチップ盗んだ中国本土出身の男逮捕

マカオの面積はおよそ30平方キロ。この小さな地域に、大小合わせて40軒ものカジノ施設が軒を連ねる。

マカオ司法警察局は5月5日、マカオ・コタイ地区にあるカジノ施設のゲーミングテーブルで、テーブル上にあった別の客のゲーミング(カジノ)チップを盗んだとして、中国本土出身の男(64)を加重窃盗容疑で逮捕、送検したと発表した。

事件は5月2日未明に発生。テーブル上に大量のゲーミング(カジノ)チップを置いていた客が隣のテーブルのゲーム展開に気を取られ、一瞬目を離した間に額面5万香港ドル(日本円換算:約71万円)のチップ1枚が消えているのに気づき、責任を追及する意向を示したことから、セキュリティスタッフを通じて警察に通報したとのこと。

警察が捜査に着手し、監視カメラ映像を分析したところ、近くにいた男が隙をついてチップを盗んで即座に現場を離れていたことを確認し、被疑者の身元の特定にも成功。事件発生から数時間後、セキュリティスタッフが同カジノ施設内で被疑者を発見し、警察に身柄を引き渡したという。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約141万円)といった高額チップも存在する。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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