マカオ、複数通貨カード普及拡大でクレカ発行枚数増加続く…決済及び返済総額も対前年プラス=19年第1季

マカオ政府金融管理局は5月8日、今年第1四半期(2019年1〜3月期)のクレジットカード統計を発表。マカオにおける個人向けクレジットカード発行枚数は増加を維持し、決済総額及び返済総額についても前年の同じ時期から増加だった。

今年第1四半期末時点におけるマカオの認可機構が直接または間接的に発行した個人向けクレジットカードの総数は133万6098枚となり、昨年第4四半期末から1.9%、前年の同じ時期から9.8%のそれぞれ増。増加要因として、ダブルカレンシー(2通貨)及びトリプルカレンシー(3通貨)カードの普及拡大が挙げられる。決済通貨別ではマカオパタカカードが前年の同じ時期から9.1%増の93万9059枚、香港ドルカードが6.8%増の9万5089枚、人民元カードが13.2%増の30万1950枚。

今年第1四半期末時点でのマカオの認可機構が発行するクレジットカードの与信総額は昨年12月末から6.4%、前年3月末から26.5%のぞれぞれ増となる373億マカオパタカ(日本円換算:約5078億円)に達した。カード債券総額は25億マカオパタカ(約340億円)あり、このうち支払い先送り分が未収債券の32.4%にあたる8.2億マカオパタカ(約112億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は昨年12月末から0.33ポイント上昇の1.65%。

今年第1四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は昨年第4四半期から6.8%減、前年の同じ時期から4.9%増となる57億マカオパタカ(約776億円)。このうち、キャッシングが2.2億マカオパタカ(約30億円)で、決済総額の4.0%を占めた。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は昨年第4四半期から4.4%、前年の同じ時期から6.2%のそれぞれ増となる61億マカオパタカ(約830億円)だった。

なお、マカオの人口は約66万人。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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