マカオ国際空港、19年4月の旅客数が対前年19%増の80万人に…開港以来24年間の単月最多記録

マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは5月8日、今年(2019年)4月の旅客数が前年同月から19%増の延べ80万人超、発着回数が同21%増の延べ6400回超となり、開港以来24年間の単月最多を記録したと発表。

このほか、1日あたり平均旅客数は19%増の延べ2万7000人、1日あたり平均の発着回数は延べ215回。新規航空会社の参入や新路線の開設と座席利用率の上昇により、中国本土線、東南アジア線、台湾線の旅客数がそれぞれ33%、13%、12%の増とした。

4月のイースターホリデー4日間については、前年同時期から31%増となる延べ12万人超がマカオ国際空港から出発したとのこと。

4月末時点の乗り入れ航空会社数は28、乗り入れ都市数は55で、1週間あたりの定期フライト数は1500。1〜4月累計の旅客数は前年同時期から17%増の延べ310万人超、発着回数は18%増の延べ2万4000回超。レガシーキャリアと格安航空会社(LCC)の旅客数はそれぞれ13%、27%の増。

また、勢いは5月に入っても持続しており、5月頭の労働節ホリデー期間の旅客数も前年同時期から15%増だったとのこと。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週4往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。今年7月1日からは成田線がダブルデイリー(1日2往復)になる予定。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。目下、年間旅客数キャパシティを1000万人に増やす拡張工事が進められている。

多くの旅客が行き交うマカオ国際空港の旅客ターミナルビル(写真:CAM)

多くの旅客が行き交うマカオ国際空港の旅客ターミナルビル(写真:CAM)

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