マカオ、カジノのバカラゲームで負けた中国人男性客が賭けたチップを持ち逃げ…約55万円分

マカオ司法警察局は6月1日、5月29日にコタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設のカジノ施設のバカラテーブルから額面1万香港ドルのゲーミングチップ4枚=合計4万香港ドル(日本円換算:約55万円)分のゲーミングチップを盗んだとして中国本土出身の自称農業の男(35)を加重窃盗容疑で逮捕、送検したと発表。

警察発表によれば、男は5月29日午後10時頃、バカラテーブルでプレイしていた際、額面1万香港ドルのチップ4枚を「バンカー」に賭けたという。しかし、結果は「プレイヤー」の勝ちだった。結果確定後、ディーラーが外れた客のチップを没収するが、男は負けてしまったことに納得ができなかったとみられ、没収される前にテーブル上から自身が賭けたチップを掴んで逃走したとのこと。その後、警備員が追跡し、男を取り押さえることに成功。通報を受けて現場に駆けつけた警察官が男を逮捕した。逮捕時の所持品検査でテーブルから持ち逃げしたチップ4枚が見つかり、カジノ側に戻されたという。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくチップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約138万円)以上の高額チップも存在する。

チップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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