マカオカジノ監理当局が台風襲来時の緊急対応想定したカジノ施設内での実地訓練実施

マカオ政府でゲーミング(カジノ及びギャンブル)監理を担当する博彩監察協調局(DICJ)は7月3日、台風シーズンを迎えるにあたり、台風襲来時のカジノ施設における緊急対応手順を改善、最適化するため、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶカジノ運営6社とカジノ施設での実地訓練を実施したと発表。

今回の実地訓練では、政府の関連部門とカジノ運営企業のコミュニケーション、ゲーミングテーブルゲームの中断及び再開時のゲーミングチップ計算プロセスなどが確認されたとのこと。同時に、司法警察局とDICJがコタイ地区の大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオ併設カジノ施設内に設置されたばかりの「カジノ重大事故連合指揮センター」を拠点としてテスト利用したという。DICJは今回の訓練終了後、当初想定した目標を達成できたとの見解を示した上、今後も継続して定期的なリスク評価を実施することなど含めた緊急対応策の改善を絶えず進め、客と従業員の安全確保を図るとした。

マカオのカジノをめぐっては、2017年8月の台風13号(国際名:ハト)襲来時に一部のカジノ施設が一時営業中止に、2018年の台風22号(マンクット)では全カジノ施設が約33時間にわたって閉鎖する前代未聞の事態となったことは記憶に新しい。

マカオカジノ監理当局が台風襲来時の緊急対応想定したカジノ施設内での実地訓練実施(写真:DICJ)

マカオカジノ監理当局が台風襲来時の緊急対応想定したカジノ施設内での実地訓練実施(写真:DICJ)

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