マカオの19年5月新規住宅ローン承認額約527億円…前月から55.5%増=直近3ヶ月平均では27.5%増の約446億円

マカオ政府金融管理局が7月11日に発表した今年(2019年)5月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが上昇に転じ、商業不動産向けはプラスを継続した。

今年5月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から55.5%増となる39億マカオパタカ(日本円換算:約527億円)。対前月では2ヶ月ぶりのプラス。このうち、96.4%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から52.0%増となる38億マカオパタカ(約513億円)。また、非居民向けについては309.2%増の1億4000万マカオパタカ(約19億円)となった。直近3ヶ月でみると、今年3月から5月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は33億マカオパタカ(約446億円)で、2月から4月との比較で27.5%増。

また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から1.4%減の6億マカオパタカ(約81億円)で、マカオ居民向けが83.6%を占めた。前年同月比では32.1%減。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から57.5%増となる75億マカオパタカ(約1013億円)。こちらは対前月で3ヶ月連続のプラス。このうち、99.3%を占めたマカオ居民向けは59.8%増となる74億マカオパタカ(約999億円)。非居民向けは47.9%減となる5200万マカオパタカ(約7億円)にとどまった。今年3月から今年5月の月次平均値は56億マカオパタカ(約756億円)で、2月から4月との比較で33.5%増。

今年5月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.8%、前年同月から14.3%のそれぞれ増となる2213億マカオパタカ(約2兆9879億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.0%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.7%増、非居民については3.0%増。

商業物件向けローン融資残高は前月から4.5%、前年同月から3.7%のそれぞれ減となる1876億マカオパタカ(約2兆5329億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.6%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から4.4%減、非居民についても5.8%減。

今年5月末締めの住宅ローン延滞率は0.25%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.04ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローン延滞率は0.27%で、前月から0.02ポイント、前年同月から0.13ポイントのそれぞれ上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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