マカオ国際空港が好調持続、年間旅客数見込みを960万人に…過去最多記録した前年から16%増

マカオ国際空港の運営会社、澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は7月12日に上半期の業務総括及び下半期事業計画会議を開催。

マカオ国際空港の今年上半期(2019年1〜6月)の旅客数と発着回数は前年同時期から18%、19%のそれぞれ増だったほか、貨物輸送量は前年並み、売上は18%増となり、好調を維持しているとした。

また、今年上半期末における乗り入れ航空会社数は28社、路線数は56路線。内訳はレガシーキャリアが18社、LCC(格安航空会社)が10社で、旅客数は15%、25%のそれぞれ増だった。

CAMでは、今年上半期の実績について、事前予想を上回るものだったとし、年間の旅客数を延べ960万人超、発着回数を延べ7万6000回とする見込みを示した。下半期についても、新規乗り入れ航空会社の誘致による旅客、貨物路線の充実を図るとともに、粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオグレーターベイエリア)における海、陸、空の連携改善を図っていくとのこと。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)に1日2往復、大阪(関西)に1日1往復、福岡に週4往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。今年の年間旅客数見込みは過去最多だった前年から16%増となっている。目下、年間旅客数キャパシティを1000万人に増やす拡張工事が進められている。

マカオ国際空港運営会社CAMが開催した上半期業務総括及び下半期事業計画会議の様子=2019年7月12日(写真:CAM)

マカオ国際空港運営会社CAMが開催した上半期業務総括及び下半期事業計画会議の様子=2019年7月12日(写真:CAM)

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