マカオで京都・美好園による「宇治茶ワークショップ」開催

在香港日本国総領事館は8月17日、マカオの大規模文化芸術フェスティバル「アートマカオ」の日本パビリオン(塔石ギャラリー)内の特設会場で京都で約150年の歴史を持つ茶舗「美好園」による宇治茶ワークショップを開催した。

今回のセミナーは午後に2回開催され、およそ70人が参加。美好園の5代目社長、橋本健太郎さんと妻で香港出身のアンジェラさんが講師役を務め、京都の茶文化、お茶の種類と美味しい淹れ方、中国茶と日本茶の違いなど、スライドと実演を交えてレクチャー。参加者が煎茶を淹れる体験セッションが大いに盛り上がったほか、質疑応答セッションでも積極的に手が挙がり、中国茶文化が根付くマカオの人たちにも興味深いイベントとなった様子だった。

京都の美好園では、アンジェラさんの語学力を活かし、英語と中国語による茶道体験メニューを用意しており、インバウンド旅客に好評という。橋本社長によれば、店舗を訪れる外国人旅客の数も増えており、インバウンドの盛り上がりを実感しているとのこと。なお、海外でワークショップを開催するのは今回(香港で1回、マカオで2回)が初めてで、香港やマカオにおける日本の茶文化への興味、関心を肌で感じる貴重な機会になったとした。

アートマカオ日本パビリオンでは、日本の文化や芸術をテーマにした様々な展示(常設展と期間限定の企画展)やポップアップイベントを行っている。企画展については、目下、フォトグラファーの富取正明氏が日本のトップ女優39人を撮り下ろした写真展『女優顔(PURE ACTRESS)』を開催中(8月29日まで)。その後、8月31日から9月22日まで、マカオ初となる『わたせせいぞう』展が開催予定。オープン時間は午前10時から午後6時まで、入館料は無料。

京都・美好園による宇治茶ワークショップで美味しい煎茶の淹れ方を実演する様子=2019年8月9日、マカオ・塔石ギャラリーにて本紙撮影

京都・美好園による宇治茶ワークショップで美味しい煎茶の淹れ方を実演する様子=2019年8月9日、マカオ・塔石ギャラリーにて本紙撮影

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