マカオの19年8月新規住宅ローン承認額約548億円…前月から14.0%減=直近3ヶ月平均では1.1%増の約668億円

 マカオ政府金融管理局が10月11日に発表した今年(2019年)8月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月連続で減少、商業不動産向けは3ヶ月ぶりに増加となった。

 今年8月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から14.0%減の41億マカオパタカ(日本円換算:約548億円)。対前月では2ヶ月連続のマイナス。このうち、98.5%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から14.1%減となる40億マカオパタカ(約534億円)。また、非居民向けについては10.0%減の6000万マカオパタカ(約8億円)だった。直近3ヶ月でみると、今年6月から8月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は50億マカオパタカ(約668億円)で、5月から7月との比較で1.1%増。

 また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から18.3%減の2億5000万マカオパタカ(約33億円)。前年同月比では50.3%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から19.5%増となる32億8000万マカオパタカ(約438億円)。こちらは対前月で3ヶ月ぶりのプラス。このうち、99.5%を占めたマカオ居民向けは20.4%増となる32億7000万マカオパタカ(約437億円)。非居民向けについては53.5%減となる1600万マカオパタカ(約2億円)にとどまった。今年6月から8月の月次平均値は34億マカオパタカ(約454億円)で、5月から7月との比較で29.3%減。

 今年8月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.5%、前年同月から10.4%のそれぞれ増となる2266億マカオパタカ(約3兆0267億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.3%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.5%増、非居民については0.8%減。

 商業物件向けローン融資残高は複数の大型貸付案件の完済があった関係で前月から1.4%、前年同月から3.2%のそれぞれ減となる1810億マカオパタカ(約2兆4176億円)に。このうち、マカオ居民が占める割合が93.4%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から1.5%減、非居民については0.8%減。

 今年8月末締めの住宅ローン延滞率は0.23%で、前月から横ばい、前年同月から0.03ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.29%で、前月から横ばい、前年同月から0.15ポイントの上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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