マカオ特別行政区パスポートの新デザイン公表…偽造防止加工強化と美しさを両立

 マカオ特別行政区政府身分証明局(DSI)は10月16日、今年(2019年)12月3日から切り替えを予定しているマカオ特別行政区パスポートの新デザインを公表するとともに、偽造防止加工の強化ポイントなどについて説明を行った。

 同局によれば、現行のマカオ特別行政区パスポートは10年前にあたる2009年から使われているもので、偽造防止加工の強化やデザインの更新を適宜実施することで、国際航空運送協会(IATA)が定める最新基準をクリアするとした。

 具体的な更新点として、レーザー穿孔画像、凹凸による触感特徴、扇形展開後効果、カラーホログラム印刷といった偽造防止加工、暗号化を強化した新しいICチップの採用などが挙げられる。

 表紙と裏表紙のデザインは現行版から踏襲されるが、特に目立った変更となるのは中面の査証ページで、マカオを代表する世界遺産建築物やマカオ半島とタイパ島を結ぶ3つの大橋などが描かれ、紫外線に当てると星空、花火といったフルカラーのマカオの夜景が現れる仕掛けとなっており、偽造防止加工の強化と美しさを両立させたデザインを実現している。

偽造防止加工強化と美しさを両立した次期マカオパスポートの査証ページのイメージ(写真:DSI)

偽造防止加工強化と美しさを両立した次期マカオパスポートの査証ページのイメージ(写真:DSI)

 なお、現在のパスポート発給費用は300パタカ(日本円換算:約4000円)だが、素材価格の上昇に伴い、新版パスポートに切り替えとなる12月3日以降は430マカオパタカ(約5800円)へ改定されるとのこと。

 目下、マカオ特別行政区パスポートを所持する人の数は約42.6万人という。

次期マカオパスポートの特徴を紹介するマカオ政府身分証明局の歐陽瑜局長(写真:DSI)

次期マカオパスポートの特徴を紹介するマカオ政府身分証明局の歐陽瑜局長(写真:DSI)

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