マカオ、複数通貨カード普及拡大でクレカ発行枚数増加続く…決済及び返済総額も対前年プラス継続=19年第3四半期

 マカオ政府金融管理局は11月7日、今年第3四半期(2019年7〜9月期)のクレジットカード統計を公表。マカオにおける個人向けクレジットカード発行枚数、決済総額及び返済総額はいずれも対前年プラス傾向を維持した。

 今年第3四半期末時点におけるマカオの認可機構が直接または間接的に発行した個人向けクレジットカードの総数は140万3472枚となり、今年第2四半期末から3.0%、前年の同じ時期から9.4%のそれぞれ増。増加要因として、ダブルカレンシー(2通貨)及びトリプルカレンシー(3通貨)カードの普及拡大が挙げられる。決済通貨別ではマカオパタカカードが前年の同じ時期から8.6%増の98万1774枚、香港ドルカードが4.8%増の9万7781枚、人民元カードが13.4%増の32万3917枚。

 今年第3四半期末時点でのマカオの認可機構が発行するクレジットカードの与信総額は今年第2四半期末から4.1%、前年第3四半期末から22.2%のぞれぞれ増となる397億マカオパタカ(日本円換算:約5352億円)に達した。カード債券総額は27億マカオパタカ(約364億円)あり、このうち支払い先送り分が未収債券の31.4%にあたる8.6億マカオパタカ(約116億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は今年第2四半期末から0.14ポイント下落の1.47%。

 今年第3四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は今年第2四半期から3.0%上昇、前年の同じ時期から6.9%上昇となる60億マカオパタカ(約809億円)。このうち、キャッシングが2.2億マカオパタカ(約30億円)で、決済総額の3.8%を占めた。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は今年第2四半期から6.3%上昇、前年の同じ時期から7.2%上昇となる61億マカオパタカ(約822億円)だった。

 なお、マカオの人口は約67万人。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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