マカオグランプリ開催控え、違法改造車や暴走行為に対する取り締まり強化

 マカオでは、年に一度のモータースポーツの祭典、マカオグランプリの開幕を間近に控え、お祭りムードが盛り上がっている。

 マカオグランプリといえば、普段は一般車両が往来する市街地の公道をサーキットに転用することでも知られ、すでにガードレールや観客席などの設営も佳境を迎えている。当然ながら、マカオでも一般車両の不適切な改造や公道での暴走行為は固く禁じられている。

 マカオ治安警察局は11月9日、マカオグランプリが近づく中、マカオ各地における違法レース、スピード違反、違法改造車に対する取り締まりを強化して臨んでいると発表。

 8日未明、同局交通廳所属の警察官がマカオグランプリのサーキットの一部にもなっているマカオ半島の松山海邊馬路(松山上路)を巡回中、不審な自家用車2台を発見し、停止させることに成功。交通廳本部に移送して検査を実施したところ、改造用外装パーツの不届け、ナンバープレートの不規則、排気口からの基準値を超える騒音、車体色の車検証記載内容との不一致など、複数の違反が確認されたという。警察によれば、いずれも再度車検を通す必要があるとした。

 なお、4日にもマカオのタイパ島及びコロアン島で市民から暴走行為に関する通報を受けての取り締まりが行われ、違法改造車5台が検挙されている。

マカオ治安警察交通廳による検査で複数の違反が確認された自家用車(写真:マカオ治安警察局)

マカオ治安警察交通廳による検査で複数の違反が確認された自家用車(写真:マカオ治安警察局)

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