第4回マカオ国際映画祭開幕…日本から三池崇史監督の『初恋』など3作品

 第4回マカオ国際映画祭・アワードが12月5日に開幕。同日午後7時からマカオ文化センターで開催された開幕式典に世界各地の映画祭ディレクター、国際的映画監督、映画スター、エンタメ業界関係者、マカオ政府高官らVIPゲストおよそ800人が参加し、華やかなムードに包まれた。

 映画祭の開催期間は10日までの6日間。世界各地から集まった長編50作、ショートフィルム6作が出品市内各所で上映される。日本映画に関しては、十面埋伏部門に三池崇史監督『初恋』(2020年2月28日より日本全国公開予定)、ガラ部門に矢口史靖監督『ダンスウィズミー』(2019年)、ディレクターズ・チョイス部門に小津安二郎監督『東京物語』(1953年)の3作がそれぞれ出品。

 開幕式には日本から現地入りした矢口史靖監督、『ダンスウィズミー』に出演した俳優の宝田明さんらが出席。また、『初恋』の現地上映に合わせての三池崇史監督及び出演者による記者会見、レッドカーペット、舞台挨拶も予定されている。

第4回マカオ国際映画祭開幕式のレッドカーペット=2019年12月5日、マカオ文化センター(写真:International Film Festival & Awards, Macao)

第4回マカオ国際映画祭開幕式のレッドカーペット=2019年12月5日、マカオ文化センター(写真:International Film Festival & Awards, Macao)

 今回、コンペティション部門に日本作品はラインナップされていないが、前回(2018年の第3回)は日本から唯一コンペティション部門のノミネート作品となった奥山大史監督(22)の『僕はイエス様が嫌い(英題:Jesus)』(2019年)がスペシャル・メンション賞を受賞した。

 映画祭の開催に合わせ、6日から3日間にわたって映画産業交流会も開催される。こちらは世界30の国と地域から200人以上の映画業界関係者が参加予定という。

 マカオ国際映画祭・アワードはマカオの国際知名度向上と観光振興、映画及びクリエイティブ産業の発展と国際交流促進などを目的として2016年にスタートしたもので、年末のマカオの街を華やかに彩るイベントとして定着してきた。

タレントアンバサダーを務めるK-POPの人気男性グループ「EXO」のリーダー、スホさん(右)=2019年12月5日、マカオ文化センター(写真:International Film Festival & Awards, Macao)

タレントアンバサダーを務めるK-POPの人気男性グループ「EXO」のリーダー、スホさん(右)=2019年12月5日、マカオ文化センター(写真:International Film Festival & Awards, Macao)

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