マカオで10人目の新型コロナウイルス感染者確認…広東省広州市訪問歴ある患者は59歳マカオ人男性

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:武漢原因不明肺炎)。世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 マカオ政府衛生局(SSM)は2月4日正午すぎ、マカオ域内で新たに1人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。マカオにおける感染者は累計10人目で、同日午前に続いてのこと。最初の7人は武漢からの旅客。8人目以降はマカオ人。新たな感染者はマカオ人の旅行社勤務の男性(59)で、広東省広州市への渡航歴があったという。

 SSMの初歩調査によれば、10人目の感染者(以下、患者)は1月25日に業務のため広州を日帰り訪問。翌26日から鼻水、咳、発熱の症状が現れたとのこと。3日に私立総合病院の鏡湖醫院を受診後、4日未明に指定医療機関の仁伯爵綜合醫院へ移送され、新型コロナウイルス検査の結果が陽性だった。目下、患者は隔離病室で治療を受けており、容体は安定しているといい、SSMの疾病予防管理チームが患者の病歴や患者の密接接触者にあたる人たちの追跡調査を進めているとした。

マカオで9人目となる新型コロナウイルス感染が確認された男性の自宅周辺における消毒作業の様子=2020年2月4日(写真:IAM)

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