マカオ、12日連続で新型コロナウイルスの新規感染確認ゼロ…累計感染者数は10人、うち5人が治癒し退院

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターは2月16日午後5時(現地時間、以下同)から定例記者会見を開催。同センターによれば、12日連続で新たな新型コロナウイルス感染確認例はなかったとのこと。これまでの累計患者数は10人で、最初の7人が武漢からの旅客、直近の3人がマカオ人。同日新たに2人が退院し、治癒し退院した人の数は5人となった。すべて武漢からの旅客。残る5人についても症状は軽く、退院に向けた最終検査の段階という。

 また、17日から各政府部門窓口が基本サービスに限って再開となる。政府は混雑を避けるため、手続きの必要性、緊急性をしっかり考慮した上、事前にインターネットまたは電話予約するのが望ましいとした。公共施設入口において健康申請書の提出が求められる。

 同センターでは、政府部門窓口における基本サービスは再開するが、行政手続きを長期にわたって止められない事情によるもので、決して状況が好転したわけではないと強調。今が感染拡大を食い止める重要な時期であり、市民に対して家の中に留まること、外出を控えること、人の集まりを避けること、外出時にはマスクを着用すること、手洗いをしっかりとすることなど、油断することなく政府の防疫指針に引き続き協力するよう呼びかけた。

2月16日夕方に開催されたマカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターによる定例記者会見(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センター)

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