マカオ、キンシコウの赤ちゃん一般公開スタート…孫悟空のモデルとして知られる希少動物

 マカオ市政署(IAM)は3月14日、コロアン島の石排灣郊野公園にある希少動物館で2月14日に誕生したキンシコウ(金絲猴、ゴールデンモンキー)の赤ちゃん(オス)について、獣医による診断で母子ともに良好な健康状態にあることが確認されたため、一般公開をスタートしたと発表した。

 マカオにおけるゴールデンモンキーの赤ちゃん誕生は2017年に中国・河北省の秦皇島野生動物保護センターから1組のつがい貸し出されて以来、今回が初めてのこととなる。つがいはいずれも7歳。

 ゴールデンモンキーは霊長目オナガザル科シシバナザル属に分類される霊長類で、金色の体毛と淡い青色の顔面が特徴的。主食は樹木の葉や果物。中国では、西遊記に登場する孫悟空のモデルとして知られ、中国の国家第一級保護動物に指定されている。

 IAMによれば、赤ちゃんは母親による熱心な育児によってすくすくと成長しているとのこと。生後1ヶ月を迎え、体毛の色は出生時はグレーだったが、少しずつ特徴であるゴールドカラーに変化しており、やんちゃな性格で、あたりをきょろきょろ見回す好奇心旺盛な姿がかわいらしいという。

 希少動物館を含む石排灣郊野公園内の施設は新型コロナウイルス感染症防疫対策の一環として1月25日から一時休館していたが、すでに再オープンしている。希少動物館は無料で見学することができ、オープン時間は午前10時から午後1時、午後2時から午後5時まで(月曜休館)とのこと。石排灣郊野公園には、ほかにもジャイアントパンダ、レッサーパンダといった希少動物をはじめ、ほかにも数多くの動物や鳥類が飼育・展示されており、ジャイアントパンダ展示施設のみが有料。昨年、マカオ半島北部にある食肉処理場から逃走して命拾いしたことで話題になった牛の一般公開も始まっている。

一般公開がスタートしたキンシコウ(ゴールデンモンキー)の赤ちゃん=マカオ・石排灣郊野公園希少動物館(写真:IAM)

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