マカオ航空が4月の日本路線運航見通し発表…大幅減便続く、新型コロナ流行の影響下

 マカオと日本を結ぶ直行便を運航する唯一の航空会社となるマカオ航空(NX)は3月26日、日本語版公式ウェブサイトで4月1日から30日までの運航見通しを発表。

 同社は通常、東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日2往復、福岡に週4往復運航しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行に伴う日本側とマカオ側における入境制限等の影響を受け、2月以降は大幅減便となっている。

 3月26日付の更新情報によれば、東京(成田)線はNX861/862便のみ4月19、22、26、29日、大阪(関西)線はNX855/856便のみ4月11、18、21、25、28日に限っての運航予定とのこと。

 世界的に流行が拡大する中、マカオ政府は輸入症例に対する警戒を強めており、3月中旬以降、水際対策の強化が進んでいる。25日からは、1)マカオ居民:入境可能だが、過去14日以内に外国、香港、台湾滞在歴がある場合、政府指定場所における14日間の隔離検疫の対象。2)外国人:入境禁止。3)中国本土・香港・台湾居民:過去14日以内に外国滞在歴がある場合は入境禁止。4)中国本土・香港・台湾居民:過去14日以内に香港または台湾滞在歴がある場合は入境可能だが政府指定場所における14日間の隔離検疫の対象。5)中国本土・香港・台湾居民:過去14日以内に外国、香港、台湾の滞在歴がない場合は入境可だが高流行エリア(広東省、河南省、浙江省、重慶市、北京市、上海市)からの入境については医学検査ステーションにおいて医学検査を受けることが必須。6)過去14日以内に湖北省に滞在した非マカオ居民または中国本土籍のブルーカード保有者は入境にあたって新型コロナウイルス未感染証明書の提出が必須となり、「ほぼボーダー封鎖」ともいえる厳格な措置が講じられている。上記のほか、マカオ国際空港におけるトランジット(乗り継ぎ)サービスも中止になった。

 本稿執筆時点(3月26日午後7時)のマカオにおける累計患者数(感染確認)は31人。2月4日までに武漢からの旅客が7人、マカオ人が3人の感染が確認されて以降、40日間にわたって新規感染確認ゼロが続いたが、以降は中国以外からの輸入症例が21例相次いでいる。2月4日以前の感染確認者については、3月6日までに全員が治癒し退院済み。目下、21人が指定医療機関となる仁伯爵綜合醫院あるいはコロアン島の公共衛生臨床センターの陰圧病室で入院治療を受けており、いずれも軽症とのこと。

【情報更新(1)】
マカオ航空は4月1日付で4月1日から30日までの運航見通しについて情報を更新。
3月26日付発表と比較して減便となり、「大阪(関西)線のNX855/856便のみ4月11、18、25日に限っての運航予定」としている。

【情報更新(2)】
マカオ航空は4月13日付で4月1日から30日までの運航見通しについて情報を更新。
「4月30日までのすべての運航便を見合わせる」とした。

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

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