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マカオIR運営大手GEGが2020年第3四半期の業績発表…新型コロナの影響続くも第3四半期から調整後EBITDAが31%改善、コスト管理奏功

カジノ2020/11/11 10:06

マカオのカジノ運営ライセンスを保有する6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は11月10日、今年第3四半期(2020年7〜9月期)の監査前業績を公表。

同社発出のプレスリリースの内容によれば、今年第2四半期のグループの純売上高は前年同期から88%減、今年第2四半期から34%増となる16億香港ドル(日本円換算:約217億円)、調整後EBITDAはマイナス9億4300万香港ドル(約-128億円)だった。前年同期の調整後EBITDAは41億1200万香港ドル(約557億円)、今年第2四半期はマイナス13億7300万香港ドル(約-186億円)。

GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」、「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、中小ホテルに併設するフランチャイズ形式のカジノ施設「シティクラブ」を運営している。

ギャラクシーエンターテイメントグループの呂志和会長(資料)ー本紙撮影

GEGの呂志和会長(資料)ー本紙撮影

2020年第3四半期の決算発表にあたり、GEGの呂志和会長が発表したコメントは以下の通り。

「この機会をお借りして、2020年第3四半期のマカオの状況及びGEGの業績をお知らせしたいと思います。新型コロナウイルスは、マカオおよびGEGを含む世界中のコミュニティやビジネスに、依然として影響を与えています。2020年第3四半期、中国本土や香港、マカオでは、パンデミックを効果的に封じ込めるため、極的な旅行制限やソーシャルディスタンシングなどの感染症対策が実施されました。このことが第3四半期における(中国本土からの)個人訪問スキーム(IVS)の段階的な復活につながったことを私たちは喜ばしく思っております。しかしながら、中国本土の都市の大半がIVSの申請を再開したのは9月下旬で、第3四半期の訪問客数への影響はほとんどないため、第4四半期に増加することが想定されます。収益は低迷しつつも人件費が継続的に発生するため、グループの第3四半期の調整後EBITDAはマイナス9億4300万香港ドルでした。これは第2四半期に報告したEBITDAの損失と比較して31%の改善で、コスト管理に注力したことが主な要因です。

繰り返しになりますが、コロナ禍の困難な状況下における、マカオ政府の決断力と積極的なリーダーシップを称賛いたします。マカオ政府は、地域社会の健康と安全、マカオの経済的、社会的な安定性の確保に注力していました。その結果、新型コロナウイルス対策を効果的に実施するために、管理された持続可能な方法で、段階的にマカオと中国の間の出入境が認められるようになりました。GEGはこの重大な局面におけるマカオ政府の尽力を強く支持します。

今後、少なくとも新型コロナウイルスのワクチンができるまでは、旅行計画を立てる際、健康や安全が最も重視されるでしょう。新型コロナウイルスの感染拡大の封じ込めに成功したというマカオの偉大な実績は、アジア全土からのお客様を引き付ける要因となっています。コタイ地区ギャラクシー・マカオの第3および第4フェーズを始め、経過の順調な開発プロジェクトを今後も推進してまいります。

また当社は、マカオへの旅行客が減少しているこの時期を、改修や再構成、新しい商品の導入によりリゾートの競争力やお客様への訴求力を盤石なものとするチャンスととらえております。これらのプロジェクトに対する継続的な投資は、短期的には地域経済を支え、さらにはマカオを世界の観光とレジャーの中心地として開発するというマカオ政府の構想を支援するものになるでしょう。

さらに、日本への参入計画を中心とした、海外展開にも取り組んでいます。新型コロナウイルスの影響により日本政府のスケジュールに変更が生じ、地方自治体や事業者からの申請期間が2022年4月まで延長されました。

第3四半期末で 432億香港ドル(約5854億円)の現金と流動性のある投資、397億香港ドル(約5380億円)のネットキャッシュを保有しているため、当社のバランスシートは引き続き堅調で、影響はほとんどありません。そのため、管理運営と新規開発のサポートにおいて、柔軟な対応が可能となっています。

売上高が低迷したこの期間、当社では売上増よりも効果的なコスト管理に重点を置いてきました。しかしながら、コストの過剰な削減により、当社の誇る「ワールドクラス、アジアのおもてなし」のサービス水準や顧客体験に悪影響を及ぼすことがないようにすることが重要です。当社は、マカオ政府や地域雇用、中小企業に対する取り組みを続けてまいります。

IVSの再開に伴いマカオへの訪問客が徐々に増加しているのは喜ばしいことで、次の四半期では訪問客数とともに収益も少しずつ増加すると予想しています。

当社の管理職ならびに従業員は、健康や安全、衛生管理への取り組みを真摯に継続していまいります。当社は従業員とお客様の健康を何よりも優先しています。さらに、マカオ政府の新型コロナウイルス対策を支援するため、GEGを含むマカオの事業者はリゾート内に新型コロナウイルスの検査施設を設置し、お客様に検査を受けていただけるようにしました。

以前表明しました通り、GEGは企業の社会的責任を重視しています。そのための取り組みとして、新型コロナウイルスとの闘いを支援するため1億香港ドル(約14億円)を寄付したほか、GEG基金からは、マカオの新型コロナウイルスの復興債に1億香港ドルの寄付をしております。また、100万枚のマスクの寄付や、地元の学校35校の消毒への資金援助、生活困窮者に対する様々な食品や衛生用品の提供など、地域社会への支援を行なっています。

私たちは、中長期的にはマカオの将来に大きな希望を持っております。短期的にはコロナ禍が障害となり、市場の回復までには多少の時間がかかると考えています。新型コロナウイルスの世界的感染拡大や米中貿易摩擦、資本流出への関心の高まりから、景気回復に対する消費者心理が慎重になることが原因です。

最後になりましたが、マカオの安全確保のために尽力してくださっている医療従事者や緊急対応を行っている方々に、改めて謝の意を表したいと思います。また、この困難な時期にも関わらず、コスト削減プログラムに自発的に貢献し、当社を支えてくれている従業員や経営陣、取締役会にも感謝いたします。」

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