マカオ税関、1〜10月累計で密入境者179人検挙…新型コロナ水際措置突破で市民憂慮、ウイル検査結果は全員陰性

 新型コロナウイルス感染症の流行を受け、マカオでは防疫対策の一環として厳格な水際措置が講じられている。

 しかしながら、水際措置を回避し、不法な手段でマカオ入りを試みる密入境者が後を絶たず、市民の間で密航者が防疫対策上の「穴」になることを憂慮する声が上がっている。

 このほど、澳門海關(マカオ税関)が地元ラジオ局の時事番組で明らかにした内容によれば、今年(2020年)1〜10月累計の密入境者の検挙人数は179人だったとのこと。防疫対策として、密入境者に対する消毒と新型コロナウイルス核酸検査を実施しており、全員が陰性だったと、市民に対して過度な心配は無用と説明。

 マカオ税関では、従前から密出入境問題に注目してきたが、新型コロナの流行を受けて対策を強化して臨んでおり、(対岸にあたる)広東省珠海市の関係当局とのコミュニケーションを図りながら連携して対応にあたっているとした。今年1〜10月累計の密入境検挙者数は前年同時期との比較で減少だったという。

密航事案の証拠品としてマカオ税関当局が押収した木製モーターボート(資料)=2020年9月(写真:澳門海關)

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