マカオの教会の献金箱から現金盗む…「カジノで負けた」中国本土出身の男逮捕

 マカオ司法警察局は12月30日、マカオ半島中区にある教会の献金箱から現金を盗んだとして中国本土出身の男(29)を逮捕したと発表。

 警察発表によれば、同月27日に教会から献金箱の中に入っていた7700マカオパタカ(日本円換算:約10万円)の現金を盗まれた可能性があると通報があったとのこと。

 警察が教会内の監視カメラ及び「天眼(スカイアイ)」と呼ばれる公共エリアの監視システムの映像を分析したところ、教会内の献金箱付近で不審な動作をする男2人の姿を確認でき、その後の足取りを追った結果、滞在先の宿泊施設が判明したという。28日夜、警察が当該宿泊施設付近で被疑者のうち1人の身柄拘束に成功。また、宿泊していた部屋から犯行に使われたとみられる巻尺と粘着テープ、被疑者が犯行当日に着用していた衣服が発見された。

 男は警察の調べに対し、動機はカジノで負けたためで、巻尺の先に粘着テープを付けて献金箱の中にあった現金を抜き出したなどと説明。ただし、自身は当時見張り役をしていただけで、仲間の男が盗んだ現金を管理していると供述したとのこと。警察では、2人組は12月24日に揃ってマカオ入りしており、これが初めての犯行であるとの見方を示した上、目下、現金を管理しているという仲間の男の行方を追っているとした。

 マカオではこれまでにも教会の献金箱や寺院の賽銭箱から現金が盗まれる事件が発生している。

警察が公開した証拠品の数々(写真:マカオ司法警察局)

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