香港、2/25の新型コロナ新規感染確認数13人…市中感染12人中感染経路不明は3人

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、2月25日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から4人減の13人だった。内訳については、市中感染が4人減の12人、輸入性が横ばいの1人。市中感染のうち感染経路不明は3人減の3人で、8日連続1桁台を維持した。

 感染経路不明の3人は販売員、検査員、高校生。いずれも潜伏期間中に出勤あるいは登校していたことがわかっている。販売員と検査員については発熱の自覚症状があったことからそれぞれコミュニティ検査センター、医療機関へ赴いたというが、学生はめまいがしたとして病院の救急外来を受診したことがきっかけだったという。

 ここまでの香港における累計感染確認数は1万0927人、退院者数は1万0474人、死者数は198人。

 最近の感染確認者数は増減を繰り返しながらも第4波下では低位にあるが、依然として市内各所で集団感染(クラスター)の発生や感染連鎖が続いている状況。感染経路不明も毎日のように一定数が確認されていることから、市中に存在する無症状感染者が日常生活を送る中で感染を拡大させている可能性も指摘されている。香港は人口密度が高く、交通機関も発達しており、エリアを跨ぐ人の移動が多い土地柄。

 香港では、新型コロナワクチンの第一便として中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の100万回分が2月19日に到着済み。まずは高リスク群を優先接種対象とし、23日から接種予約の受け付けがスタートした(接種開始は26日から)。香港政府公務員事務局の聶徳権(パトリック・ニップ)局長は2月25日に公務員に向けて速やかにワクチン接種を受けるよう促すメッセージを発信した。

香港では医療従事者を含む約200人が新型コロナウイルスワクチンの優先接種対象となり、先行して接種を受けている=2021年2月23日(写真:news.gov.hk)

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