マカオ、2021年1月の対外商品貿易統計公表…輸入総額対前年28.5%上昇=携帯電話、ハンドバッグ・財布、腕時計が大幅増

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年2月頃から経済活動の縮小が続いている。

 ただし、このところは明るい兆しも見えつつある。マカオと中国本土における流行状況が落ち着いたことを受け、7月中旬から段階的に両地の往来制限が緩和されている。9月下旬までに中国本土からマカオへの渡航許可(ビザに相当)の申請、発給が再開されたことでインバウンド旅客が回復する中、輸入については改善傾向にある。

 マカオ政府統計調査局は2月25日、2021年1月の商品貿易統計を公表。

 2021年1月の商品輸入総額は前年同月から28.5%上昇の106.9億マカオパタカ(日本円換算:約1410億円)だった。品目別では、携帯電話、ハンドバッグ・財布、腕時計がそれぞれ2.1倍、65.9%、45.2%増。一方で、香水、カジノ用製品、燃料・潤滑油はそれぞれ53.7%、43.5%、31.5%減。貨物輸出総額は29.0%上昇の14.2億マカオパタカ(約187億円)。このうち、マカオ製の商品の輸出は8.7%上昇の1.7億マカオパタカ(約22億円)で、品目別では銅・銅製品が26.4%増、たばこが60.6%減。再輸出については32.4%上昇の12.6億マカオパタカ(約166億円)で、品目別ではダイヤモンド・ダイヤモンドネックレス、電子パーツがそれぞれ2.1倍、2.0倍増。1月の商品貿易赤字は92.7億マカオパタカ(約1223億円)。

 主要輸出先内訳は、香港が57.1%上昇の10.9億マカオパタカ(約144億円)、中国本土が59.1%上昇の1.5億マカオパタカ(約20億円)、米国が3.9%上昇の5179万マカオパタカ(約6.8億円)、EUが2.3%下落の4921万マカオパタカ(約6.5億円)。品目別では、非紡績商品が34.2%増の13.1億マカオパタカ(約173億円)、紡績品・衣類は10.5%下落の1.1億マカオパタカ(約15億円)。

 輸入品の原産地別では、中国本土が46.0%上昇の39.5億マカオパタカ(約521億円)、EUが28.8%上昇の33.9億マカオパタカ(約447億円)。輸入元別では、香港が29.5%上昇の87.5億マカオパタカ(約1157億円)、中国本土が33.6%上昇の15.2億マカオパタカ(約201億円)。品目別では、消費財が25.0%上昇の76.8億マカオパタカ(約1015億円)。このうち、ファッション・シューズが41.6%増の12.8億マカオパタカ(約169億円)、ハンドバッグ・財布が65.9%増の9.1億マカオパタカ(約120億円)、腕時計が45.2%増の8.6億マカオパタカ(約114億円)。また、携帯電話と建築資材についても、それぞれ2.1倍上昇の13.6億マカオパタカ(約180億円)、68.3%上昇の2.5億マカオパタカ(約33億円)。燃料・潤滑油は31.5%減の3.9億マカオパタカ(約52億円)だった。

 1月の対外商品貿易総額は前年同月から28.5%上昇の121.2億マカオパタカ(約1602億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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