マカオ 2021年2月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高2ヶ月ぶり減

 マカオ政府金融管理局は4月7日、今年(2021年)2月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から2.5%増、通知預金は6.1%減となり、M1は4.1%減少。一方で、準通貨負債は0.5%増。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2はほぼ横ばいの6958億マカオパタカ(日本円換算:約9兆5896億円)となった。前年同月との比較では、M1が4.3%下落、M2が1.2%上昇。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが34.4%、香港ドルが49.5%、人民元が5.1%、米ドルが9.2%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.1%減の6761億マカオパタカ(約9兆3181億円)で2ヶ月ぶり減、非居民による預金残高についても4.3%減の3447億マカオパタカ(約4兆7507億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.7%増の2651億マカオパタカ(約3兆6536億円)で2ヶ月ぶりにプラスとなり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は1.1%減の1兆2860億マカオパタカ(約17兆7238億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.0%、49.5%、5.6%、22.1%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から2.1%減の5359億マカオパタカ(約7兆3858億円)。対外民間部門への融資は6.0%減の6722億マカオパタカ(約9兆2643億円)。民間部門へ融資額は合計で4.3%減の1兆2081億マカオパタカ(約16兆6502億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.7%、40.3%、11.1%、28.9%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年2月末時点で前月末から1.3ポイント下落の56.9%。非マカオ居民含む総体預貸率は3.2ポイント下落の93.9%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ62.7%、59.9%水準。不良債権比率は前月末から横ばいの0.36%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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