香港、4/17の新型コロナ市中感染確認は8人…感染経路不明が変異株ウイルス感染1人含む6人

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、4月17日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から1人増の18人とのこと。内訳は輸入性(海外からの入境者)が10人、市中感染が8人。市中感染のうち感染経路不明は6人で、1人は「N501Y」変異株ウイルス感染が確認された。感染経路不明事案が確認されるのは2日ぶり、市中感染で変異株ウイルス感染が確認されるのは初めてのこと。

 変異株ウイルス感染が確認されたのは3月19日にドバイから香港へ入境した男性。入境後は九龍・尖沙咀のラマダ香港グランドホテルで隔離検疫を受け、検疫期間満了後は九龍・佐敦地区にある友人宅に滞在していた。4月16日にドバイへ戻る予定だったが、前日に受検したウイルス検査で感染確認されたという。

 この男性は感染確認前、重慶大廈(チョンキンマンション)G階のレストラン、ネイザンロード沿いの金冠大廈に入るスタンダード・チャータード銀行と香港上海銀行(HSBC)の支店など尖沙咀地区一帯を歩き回っていたほか、離島の長洲島にも出かけて海鮮レストランなどに立ち寄っていたことが明らかとなっている。

 香港衛生当局は17日午後の記者会見の中で、この男性の感染地がドバイ、香港市中のいずれの可能性もあるとの見方も示した上、本事案をきっかけとした市中における変異株の伝播が懸念されることから、男性の立ち寄り先を強制検疫の対象とするなど全力で拡大阻止策を講じるとした。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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