香港、新型コロナ市中感染確認27日連続ゼロ…輸入性はカタールからの入境者1人、ワクチン2回接種済みでL452R変異株感染=9/13

 人口約740万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日に検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)、8月5日には建設作業員(感染経路不明、これまで感染確認に至らなかった無症状感染者の再陽性事例)、8月17日に空港ラウンジ職員(感染経路不明、L452R変異株)の市中感染確認があった。

 香港政府の発表によれば、9月13日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人とのこと。輸入性(海外からの入境者)のケースで、市中感染確認例に限ると27日連続ゼロを維持した。

 輸入性の患者は9月11日にカタールから香港国際空港へ到着した男性。4月と5月にかけて香港で新型コロナワクチン「コミナティ」(日本でファイザーと呼ばれているもの)を2回接種済みで、L452R変異株感染だった。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(8月30日〜9月12日)累計の新規感染確認は43人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万2147人(擬似事案1人含む)。

 香港の9月12日午後8時時点のワクチン接種率は64.4%(1回目の接種完了)、56.6%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は815万1848回、1日あたり接種回数は3万6245回(7日移動平均値4万4222回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示している。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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