マカオ、モバイル決済拡大もクレカ決済額は減少…2021年3Q

 マカオ政府金融管理局は11月5日、今年第3四半期(2021年7〜9月期)のクレジットカードとモバイル決済に関する統計を公表。

 マカオの銀行が発行した個人向けクレジットカード及びデビットカードの発行枚数は今年第2四半期からいずれも増加したが、決済総額はともに減少。一方、モバイル決済については取引件数、取引額とも増加を維持した。

 今年第3四半期末時点におけるマカオの銀行が発行した個人向けクレジットカードの総数は150万9782枚で、今年第2四半期末から1.3%増、同デビットカードの総数は193万2344枚で、4.0%増。

 今年第3四半期末時点におけるマカオの銀行が承認したクレジットカードの与信総額は今年6月末から1.4%増の448億マカオパタカ(日本円換算:約6346億円)。カード債券総額は24億マカオパタカ(約340億円)で、このうち支払い先送り分が未収債券の31.6%にあたる7億6000万マカオパタカ(約108億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は今年6月末から0.02ポイント上昇の2.4%。

 今年第3四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は今年第2四半期から3.4%減の48億マカオパタカ(約680億円)。このうち、キャッシングが1.7億マカオパタカ(約24億円)で、決済総額の3.5%を占めた。決済件数は2.3%増の706万件。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は2.3%減となる51億マカオパタカ(約722億円)。現金引き出しを除くデビットカードの決済件数は23.8%減の42万件、決済総額は14.4%減となる9億4000万マカオパタカ(約133億円)だった。

 今年第3四半期のモバイル決済の取引件数は今年第2四半期から12.3%増の5394万件、取引総額は20.1%増の53億マカオパタカ(約751億円)で、平均取引額は98.2マカオパタカ(約1391円)。今年9月末時点のモバイル決済受理端末及び二次元バーコード付きサイネージの数は0.8%増の8万4000台。

 参考までに、マカオの人口は約68万人。

マカオにおける電子消費給付を使ったQRコード決済のイメージ(写真:マカオ政府経済・科技発展局/金融管理局)

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