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香港、新型コロナ新規陽性者は市中3人含む11人…隔離検疫用ホテルで複数の交差感染出現=1/16

珠江デルタ2022/01/16 20:06

 人口約740万人の香港では、2020年11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、2021年5月にかけて状況が落ち着き、同月末までに終息した。

 6月以降も外遊歴のない人(多くが空港業務従事者)の散発的な感染確認があったものの、長く市中における連鎖的な伝播は出現していなかったが、大晦日に検疫規則違反のキャセイパシフィック航空の男性クルーをきっかけとしたレストラン「望月樓」店内での伝播が出現したことが判明し、83日にわたって続いた市中感染確認例ゼロ記録がストップ。年初には別のキャセイ航空クルーを発端とした感染連鎖伝播チェーン(いずれもオミクロン変異株)も見つかり、連日新たな陽性者が相次いでおり、すでに流行第5波が始まったものとみられる。

 香港衛生当局の発表によれば、1月16日午前0時時点集計の単日の新規陽性者は11人で、内訳は輸入関連性を含む市中が3人、輸入性(海外からの入境者)が8人。単日の新規陽性者が2桁となるのは3日ぶりとなる。

 輸入関連性を含む市中の陽性者3人について、1人目の香港島北角に住む高齢者の男性は既存の市中オミクロン株伝播チェーン上にあるケース(先に陽性となった患者の家族)、2人目の新界・青衣地区在住の香港国際空港で貨物機の機内清掃を担当する女性スタッフはウイルスゲノム配列が先に陽性となった輸入性の患者と一致、3人目のパキスタン籍の女性はパキスタンから香港入境後に九龍・油麻地地区にある隔離検疫用ホテル「シルカ・シービュー・ホテル」で21日間の隔離検疫を経て市中へ出た後だった。

 シルカ・シービュー・ホテルでは、近日6人の陽性者が相次ぎ出現しており、香港衛生当局が調査を実施。上述のパキスタン籍の女性が滞在していた12階のほか、4階でも隣室のゲストの交差感染が発生したとみられる。廊下には3台の空気清浄機が設置されているが、客室内にはないといい、4階の監視カメラ映像から、客室からものを受け取るためドアを開けた際にウイルスが廊下に流れ込み、約30秒後に別の客室のドアを開いた際に伝播した可能性があり、煙霧テストでもそれが起こりうることが実証されたとのこと。

 初歩陽性者は約10人。市中のケースでは、香港島・銅鑼灣にあるペットショップ勤務の女性が含まれる。感染経路不明のデルタ変異株という。このところ香港の市中感染例はオミクロン変異株が主で、伝播チェーンもほぼ追跡できていたが、別のデルタ変異株の見えない伝播が存在する可能性も浮上し、香港衛生当局は市中における爆発的感染拡大につながる警戒すべき事案との見方を示した。なお、患者は店舗で飼育ゲージの清掃、ウサギやハムスターなどの動物の世話を担当していたため、動物と人の間で伝播があったかどうかも含めた徹底した調査を進めるとのこと。

 目下、香港では市中で出現した陽性者及び初歩陽性者の住居のあるマンション同棟住民や立ち寄り先に居合わせた人が次々と強制検疫(検疫センターでの隔離検疫)あるいは強制ウイルス検査の対象となっており、域内におけるソーシャルディスタンス措置、水際措置の引き締めも進む状況。近日では、水際措置の強化を受けて輸入性事案が大幅減となっており、輸入性を含む市中事案は連日出現するものの1桁台を維持している状況。

 このほか、香港の1月15日午後8時時点のワクチン接種率は76.1%(1回目の接種完了)、70.1%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は1048万6512回、1日あたり接種回数は3万5475回(7日移動平均値4万0102回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は昨年9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示していたが、9月以降は接種回数の低迷が顕著で、11月23日にようやく達成された。11月11日から3回目の接種(ブースター接種)がスタートし、上述の接種回数には3回目も含んだものとなっている。3回目の累計接種回数は64万1854回。市中感染確認例が相次ぎ出現したことで、年初から再び接種回数が上向きに転じている。

九龍・シャムスイポー地区で局地ロックダウンの対象となったエリアの住民に対する強制PCR検査受検確認作業の様子=2022年1月16日(写真:news.gov.hk)

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