業績好調のマカオ国際空港、下期3路線新設へ

マカオ国際空港専営会社は26日、今年下期計画の発表会を行った。中国・鄭州、ラオス、マレーシア・ジョホールバルの3都市との間を結ぶ新路線の就航、珠海・灣仔港からの海空直接乗継ぎサービスを新設が予定されているほか、キッズルーム設置やレストランの拡充によるサービス向上を目指すという。

今年上期の結果については、貨物輸送量が12,502トンで昨年比6.4%減となり、目標達成率44.33%だったのを除き、他項目は好調だった。ビジネスジェットの発着は同18.9%増の930回で目標達成率51.93%、旅客輸送量は同15.1%増の236.2万人で目標達成率51%、発着回数は21.2%増の23,482回で目標達成率53%という結果。上期は中国・温州、瀋陽の2路線が新規就航した。

上期の旅客輸送実績236.2万人のうち、入境者が105万人、出境者が113.7万人で、どちらも昨年比14%増。全体に占める乗継ぎ客の比率は縮小したが、数量は31%増の17.54万人に伸びた。マカオを経由して東南アジアへ向かう中国本土旅客の増によるもの。

上期の総収入は4.26億パタカで、昨年同期比18%増。そのうち航空収入が1.93億パタカで同20%増、非航空部門からの収入は2.33億パタカで同16%増。同社によると航空収入と非航空部門からの収入比について、国際標準では半々が理想とされているとし、マカオ国際空港もそれを目指す方向だとしている。

マカオ国際空港ターミナルビルの旅客輸送キャパシティは年間600万人で、今年は容量の8割となる480万人に達する見込み。拡張を考慮する段階が近づいているといえる。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  4.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun