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香港の新型コロナ新規感染者数が2日ぶり500人超…当局が軽微なリバウンドとの見方示す=6/8

珠江デルタ2022/06/08 18:36

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 2月から3月にかけて、オミクロン変異株亜種BA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態が続いた後、近日は400〜500人程度に上昇している。

 香港衛生当局が6月8日夕方の記者会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から69人増の558人(輸入性63人含む)とのこと。内訳はPC検査経由が257人、迅速抗原検査経由(反復検査で陽性が確定したもの)が301人。2日ぶりに増加、500人超となった。また8日連続で200〜300人水準を上回る状況。第5波開始以来の累計感染者数は約120.3万人。新規の死亡報告数はゼロで、第5波開始以来の累計死亡者数は9176人。

 香港では、4月から段階的に水際措置を緩和したため、このところ輸入性の感染例が連日出現し、人数は30人前後。オミクロン変異株亜種(BA.4、BA2.12.1など)の感染者も相次ぎ見つかっている。

 3月下旬以降に流行状況が安定したことを受けて、4月中旬から5月中旬にかけて学校の対面授業再開、ソーシャルディスタンス措置の緩和(第一段階及び第二段階)が段階的に進んだ。ただし、ソーシャルディスタンス措置の緩和以降、レストランやバーでクラスターの発生が相次ぎ、関連感染者数が数十人規模に達した例があるほか、隔離検疫ホテルで発生した交差感染から市中でのオミクロン変異株亜種(BA2.12.1)の伝播につながったケースもある。

 8日の学校からの陽性報告数は87校の94人。直近3日間は対面授業再開後の平均水準を上回る状況が続いている。

 当局は8日の会見において、近日の状況について学校関連の陽性報告数や迅速抗原検査の数字から軽微なリバウンドとの見方を示したが、重症化例及び死亡例は上昇しておらず、趨勢の把握には引き続き経過観察が必要とした。

 このほか、市中でオミクロン変異株亜種のBA2.12.1感染例が新たに見つかり、一部については感染経路不明とされた。当局は現時点で市中に10を超えるBA2.12.1の伝播チェーンが存在する可能性があるとした。これまでに把握している患者はいずれも軽症とのこと。

 6月7日午後8時時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は92.2%(1回目の接種完了)、87.5%(2回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化、防疫措置の一環としてワクチンパス(所定施設入場時にワクチン接種証明の提示を要する措置)の導入計画発表などを受けて、年初から一気に上昇。ただし、このところは再び頭打ち状態に。7日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は2万0974回で、7日移動平均は3万0305回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3〜11歳(74.45%)、70〜79歳(81.19%)、80歳以上(67.87%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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