中国本土の新型コロナ新規市中感染者数が3日連続100人超…内モンゴル自治区が約8割占める=6/8

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海など一部地域で比較的大規模な再流行が出現した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が6月9日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月8日の中国本土における新規市中感染確認者数は53人(前日から9人増)だったとのこと。内訳は、内モンゴル自治区37人、遼寧省11人、上海市4人、北京市1人。このうち遼寧省の9人と北京市の1人の計10人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは236日連続で、14日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は111人(前日から31人増)。内訳は、内モンゴル自治区93人、吉林省5人、上海市5人、遼寧省3人、福建省2人、河南省1人、広西チワン族自治区1人、雲南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は164人で、3日連続100人超に。5月末にロックダウンが解除となった上海市及び4月下旬から再流行が続く北京市の状況は一旦落ち着いた状況を維持。一方で、近日はこれまでにもしばしば再流行が出現していた内モンゴル自治区(特にシリンゴル盟)で感染例が増加している。

 6月8日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は906人(うち輸入性が191人)で、重症者は33人(輸入性ゼロ)。無症状の患者3505人(輸入性460人)が医学観察下にあるとのこと。

 このところ中国本土の状況は安定してきたが、香港では軽微なリバウンドが発生しており、単日の新規市中感染確認数は長く続いた200〜300人水準から400〜500人水準まで上昇している。マカオについては約8ヶ月連続で市中感染確認数ゼロ。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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