中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は289人…17省区市から=8/3

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海や北京など一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が8月4日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月3日の中国本土における新規市中感染確認者数は53人(前日から15人増)だったとのこと。内訳は海南省24人、内モンゴル自治区10人、浙江省9人、福建省2人、山東省2人、河南省2人、広西チワン族自治区2人、重慶市1人、四川省1人。このうち浙江省の4人、広西チワン族自治区の1人、四川省の1人の計6人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは292日連続で、10日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は241人(前日から10人減)。内訳は広西チワン族自治区62人、浙江省45人、河南省41人、新疆ウイグル自治区25人、山東省24人、新疆生産建設兵団18人、甘粛省11人、内モンゴル自治区4人、海南省3人、吉林省2人、上海市2人、北京市1人、河北省1人、重慶市1人、雲南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は294人で、2日ぶりに増加となった。近日はアップダウンを繰り返す状況。

 8月3日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は1548人(うち輸入性が588人)で、重症者は2人(輸入性1人)。無症状の患者5903人(輸入性635人)が医学観察下にあるとのこと。

 3日は17の省区市から新規感染例の報告があったが、最多は広西チワン族自治区(64人)。2日に感染例が2桁となった海南省では、3日も増加に。他にも各地で再流行が散発しており、ウイルス型もさまざま。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、直近では4千前後(輸入性含む)となっている。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。マカオと広東省珠海市との間では、3日午後6時から条件付きの隔離検疫免除による相互往来が約1ヶ月半ぶりに再開した。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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