カジノ同伴で稼げると騙し中国本土から女性連れマカオへ…売春管理容疑で中国人男女2人逮捕

 マカオ治安警察局の発表によれば、カジノ同伴を謳って中国本土で勧誘した女性をマカオへ連れてきて売春に従事させたとして中国本土出身の男女2人を管理売春容疑で逮捕したとのこと。

 同局の警察官が3月21に夜に大型カジノIR(統合型リゾート)が立ち並ぶコタイ地区の路上を巡回していたところ、女が通行人に声をかけて一緒にいた3人の女を引き合わせ、近くにいた見張り役とみられる男とやり取りをしていたことから、売春管理を疑いがあるとしてこの一団の男女5人を警察署へ連行。警察の調べに対し、管理役の男女2人が容疑を認めたという。

 容疑者2人に管理されていた女3人のうち2人については、友人の紹介で管理役の女と知り合い、マカオに行ってカジノ同伴をすれば大きな報酬が得られると勧誘され、すぐに金が稼げると信じてマカオ行きを決断したが、3月20日にマカオ入りした後に売春であることを知ったとし、管理者2人にコミッションを払うことになっていたが、身柄拘束時までに「仕事」はなかったと供述しているとのこと。もう1人の女性は、マカオのカジノで負けてしまった後に管理役の男と知り合って売春を持ちかけられ、毎回紹介料を支払う必要があったという。

 一団は管理役の男の名義で予約したホテル客室に宿泊しており、警察が当該客室を捜索した際、売春用途とみられる大量の物品が見つかったとのこと。

 マカオは今年初頭から水際措置の大幅緩和などを受けてインバウンド旅客数が急回復しており、警察当局が観光名所周辺を中心に取り締まりを強化して臨んでいる。

警察署へ連行された中国本土出身の男女5人(写真:マカオ治安警察局)

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