10月カジノ売上31.7%大幅増、単月過去最高更新

マカオ特別行政区政府博彩監察協調局は11月1日、今年(2013年)10月の月間カジノ売上が364.77億パタカ(日本円換算:約4,500億円)となり、前年同月比31.7%の大幅増だったことを発表した。単月としては今年3月に記録した313.36億パタカを超え過去最高。

今年1月から10月までの累計カジノ収入は前年同期比18.4%増の2,971.09億パタカ(同3兆6657億円)となり、このペースで行けば2013年の年間カジノ収入は3,500億パタカ(同4兆2644億円)を上回る可能性が高い。

例年10月はゲーミング業にとって書き入れ時となる。今年は中国本土のいわゆる「旅遊法」が10月1日に施行されたの影響で格安ツアー客の来訪数が減少したが、それを上回る勢いで自由旅行者が増えたことが平均ゲーミング消費額アップにつながったとみられる。

11月については、今年は60周年記念で2週に渡ってマカオグランプリが開催されることから、ゲーミング目的以外の旅行者が増大すると予想される。グランプリがカジノ収入に直接プラス作用することはないとされ、単月300億パタカ前後に落ち着くのではないかとの見通し。

2013年の全年カジノ売上はこれまでのペースから3,550〜3,600億パタカ(同4兆3799〜4兆4416億円)程度、翌2014年の見通しも明るいと予想される。

マカオのカジノ(写真はイメージ)―本誌撮影

マカオのカジノ(写真はイメージ)―本誌撮影

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