通貨供給量、預貸率ともに上昇—11月

マカオ政府金融管理局は1月6日、昨年(2013年)11月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月に引き続き上昇とする最新統計を発表。預金総額の伸びが、融資総額を上回ったことによる。前月下落した総体銀行預貸率は上昇に転じている。

【マネーサプライ】
流通貨幣が1.5%上昇、通知預金が9.4%の下落。M1は前月比7.8%減少すると同時に、準通貨負債が1.3%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比0.1%の軽微な増加で4,457億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに30.5%、20.4%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は23.8%で前月から0.1ポイント、前年から0.6ポイント下落、香港ドルの比重は52.8%で、前月比0.4ポイント、前年比2.3ポイントの下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月と変わらず、4,369億パタカ。通貨別ではマカオパタカが0.3%増、香港ドルが0.7%減、その他外貨が1.5%のそれぞれ増。非マカオ居民による預金は前月から2.7%増の1,733億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は2.9%増の679億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比1.0%上昇の6,781億パタカとなった。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比2.1%増の2,548億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ31.2%と59.7%で、金額ベースでは794億と1,521億パタカ。対外部門への融資は前月から5.3%増の2,788億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.6%と22.4%で、金額ベースでは44億パタカと624億パタカ。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は11月末時点で前月末と比較して0.8ポイント上昇の50.5%。非マカオ居民含む総体預貸率は2.1ポイント上昇の78.7%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun