広珠都市間鉄道、来月開通

広州(広州南)と珠海市の拱北を結ぶ広珠都市間鉄道(廣珠城軌)が来月にも全線開通する見通しであることを、マカオの有力日刊紙「澳門日報」が23日付紙面で伝えた。当初計画より約2年遅れでの全線開通となる。

広珠都市間鉄道はすでに広州南駅と珠海北駅の区間で部分開通済み。珠海北駅は珠海市の中心部でマカオへの玄関口に位置する拱北から遠く、早期全線開通が期待されていた。

広州南から珠海までの所要時間は各駅停車型で約80分、速達型で60分程度となる見通し。高速運転可能な中国版新幹線「和諧号」タイプの車輌が運用される。運賃は初期計画では同区間の二等車で45元と設定されているが、現時点で正式発表はまだ。広州南駅は広州市内中心部から離れた立地だが、地下鉄及び路線バスが開通済みで、20分から60分程度でアクセス可能。これまで広州と珠海の間の主な移動手段は高速バスで、120分から150分を要した。

交通アクセスの改善により、すでにキャパシティが限界に近い拱北―關閘ルートのイミグレーションがさらに混雑する懸念も伝えられている。

広珠都市間鉄道は今後、拱北から横琴新区を経由して珠海空港までの延伸も計画されている。

中国版新幹線「和諧号」(写真はイメージ)―本紙撮影

中国版新幹線「和諧号」(写真はイメージ)―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  2.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  3.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  4.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun