ギャラクシーG、過去最高売上―13年通年決算

ギャラクシーマカオを運営するカジノ大手、ギャラクシーエンタテインメントグループ(銀河娛樂集團)は3月19日、2013年通年の業績発表を行った。グループの売上は前年比16%増となる660億香港ドル(日本円換算:約8,703億円)、調整後EBITDAは28%増の126億香港ドル、上場親会社の株主に帰属する純利益は36%増の101億香港ドルとなり、これら主要3指標全てで過去最高を記録した。

同社の呂志和会長によると、2013年のグループ各社の業績は総じて前年を上回ったとし、グループの売上及び利益の最大化につながったとした。特に、債務の削減による財務体質の強化、グランドワルドホテル(金都酒店)の戦略的買収、コタイプロジェクトの継続的推進などを13年の総括ポイントとして挙げている。

グループの利益増の主な要因はVIPカジノ及びマスゲーミングフロア(平場)の好調による。13年のゲーミング売上は16%増の654億香港ドル、内訳は平場が42%増の168億香港ドル、VIPカジノが9%増の468億パタカだった。

現在、開発工事を進めているギャラクシーマカオ第2期については、2015年上半期の開業を予定しているとした。現在、グループ従業員数は1万7千人いるが、ギャラクシーマカオ第2期オープン時に8千人の新規雇用を検討しているという。

さらに、ギャラクシーマカオ第3期、第4期プロジェクトについても2014年末の着工を目指すとしており、プロジェクト予算は500~600億香港ドル。コタイ地区全体の総プロジェクト面積は200万平米へと拡大する見込み。

昨年買収を行ったグランドワルドホテルについては、ファミリー層をターゲットとした施設としてギャラクシーマカオと補完的に活用したい考えという。

建設が進むギャラクシーマカオ第2期プロジェクトの完成予想図 (c) Galaxy Entertainment Group

建設が進むギャラクシーマカオ第2期プロジェクトの完成予想図 (c) Galaxy Entertainment Group

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  2.  4月19日付のマカオ特別政府区公報に「不動産需要管理に関する税制措置の撤廃」法が掲載され、翌日(…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun