通貨供給量、預貸率ともに上昇—14年5月

マカオ政府金融管理局は7月4日、今年(2014年)5月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月に引き続き上昇したとする最新統計を発表。融資総額の伸びが預金総額を上回ったことから、総体銀行預貸率も上昇を継続。

【マネーサプライ】
流通貨幣が0.9%上昇、通知預金が5.0%上昇し、M1は前月比4.3%増。同時に、準通貨負債が1.6%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比1.9%の増加で4,738億パタカとなった。昨年同月と比較してM1が1.1%下落、M2が16.3%上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は23.9%で前月から0.4ポイント、前年から0.1ポイントそれぞれ下落、香港ドルの比重は49.2%で、前月と同水準、前年から5.9ポイント下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から1.9%増の4,642億パタカ。通貨別ではマカオパタカが0.2%、香港ドルが1.9%、その他外貨が3.5%のそれぞれ増。非マカオ居民による預金は前月から3.1%増の2,089億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は1.8%増の876億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.2%上昇の7,606億パタカとなった。このうち、マカオパタカと香港ドルの占める割合は18.3%、39.9%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比2.5%増の2,995億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ28.3%と63.4%で、金額ベースでは848億と1,898億パタカ。対外部門への融資は前月比3.5%増の3,170億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.7%と21.8%で、金額ベースでは54億パタカと692億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は5月末時点で前月末と比較して0.3ポイント上昇の54.3%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.6ポイント上昇の81.1%。

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

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