悪質タクシー運転手、捜査官にケガ負わす—マカオ

マカオ政府交通事務局は8月26日、マカオ半島新口岸エリアにあるカジノのタクシー乗り場で警戒に当たっていた同局の違法タクシー捜査官が、乗客に対して価格交渉を行った末に乗車拒否を行ったタクシーを発見し、すぐに捜査に取りかかろうとしたところ、捜査への協力を拒否された上、ケガを負わされる事件があったことを明らかにした。

交通事務局によると、ケガをした捜査官は頬骨の亀裂骨折及び軽い脳震とうの症状がみられ、入院が必要な状態という。また、タクシー業界に対し、法律を遵守するようあらためて呼びかけるとともに、今後も積極的に違法行為の取り締まりを行うとしている。

マカオでは悪質なドライバーによる法外な運賃の要求や乗車拒否などが度々発生しており、大きな社会問題へと発展。観光都市としてのマカオの印象を悪化させる大きな要因にもなっている。最近になって一斉検挙を行うなど取り締まりが強化されているものの、現行法では罰則が緩いこともあり予防効果が低い点なども指摘されている。現在、おとり捜査の導入やタクシー営業許可証の停止及び剥奪を含む罰則の強化が盛り込まれたタクシー新法(檢討輕型出租汽車(的士)客運法律制度)に関するパブリック・コンサルテーションが実施されている。

タクシー乗り場(資料)—本紙撮影

タクシー乗り場(資料)—本紙撮影

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