点心のバンズから基準値超えアルミ成分—中国・珠海市

マカオに隣接する中国・広東省珠海市で、市の食品薬品監督管理局が中秋節シーズン前に市内22箇所のレストランで食用油、月餅、バンズを使った点心など58の食品を対象にしたサンプル検査を行っところ、バンズを使った点心について、20個のサンプルのうち14個で基準値を超えるアルミニウム成分が検出され、合格率はたった3割に過ぎなかったという。

8月29日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。基準値を超えるアルミ成分を含むバンズを使った点心を提供していたレストランの中にはマカオ市民の利用も多い有名店の名前もあった。アルミ成分は膨張剤として使用されていた添加物に含まれていたものとみられる。

当局では不合格となった食品の製造者に対し、販売停止を命ずるとともに、行政処罰を行うとしている。

なお、食油油、月餅については高い合格率だったという。

業界関係者によると、アルミ成分は毒性の低い金属元素だが、接種した大半が体内に蓄積され、長期に過剰な摂取を行うことで、認知症、貧血、骨軟化症を引き起こすといわれる。

バンズを使った点心(写真はイメージで、事件とは無関係)

バンズを使った点心(写真はイメージで、事件とは無関係)

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