マカオLRT駅中心とした媽閣交通ハブ、年末着工へ

マカオ政府運輸インフラオフィスは9月11日、マカオ新交通システム(マカオLRT)のマカオ半島線とタイパ線の乗換駅となる媽閣駅の隣にバスターミナル、タクシー乗降場、公共駐車場などを一箇所に集めた「媽閣交通ハブ」建設計画に関する一般公開入札を行い、11社が応札した。今年(2014年)末から翌年頭にかけての着工を予定している。
媽閣交通ハブの敷地面積は約1万平米。世界遺産媽閣廟の南にある税関ビル周辺が建設予定地となる。景観に配慮し、地上1階、地下3階の4層構造を予定しており、路線バスのターミナルが地下1階、観光バスの駐車場が地下2階となり、屋上テラスは緑化広場や展望台として開放される予定。マカオLRTのプラットホームのある媽閣駅とは地下1階、地下2階部分で直結し、平行移動できる構造。

マカオLRTの開業予定時期は媽閣から西灣大橋を経てタイパ島に入り、コタイ地区を通ってマカオ国際空港、タイパフェリーターミナルに至るタイパ線が2016年頃、マカオ半島北部の關閘から外港フェリーターミナル、新口岸、南灣湖を経由して媽閣に至るマカオ半島線が2018年頃となる予定。

マカオLRTは、2011年3月に日本の三菱重工と伊藤忠商事が共同でマカオ政府からシステム一式を受注。東京のゆりかもめと同じ、ゴムタイヤ方式のクリスタルムーバー型車輌を導入する。

媽閣交通ハブ完成予想イメージ(写真:運輸基建辨公室)

媽閣交通ハブ完成予想イメージ(写真:運輸基建辨公室)

媽閣交通ハブとマカオLRT媽閣駅の構造断面図(写真:運輸基建辨公室)

媽閣交通ハブとマカオLRT媽閣駅の構造断面図(写真:運輸基建辨公室)

マカオLRT媽閣駅と媽閣交通ハブの建設予定地(写真:運輸基建辨公室)

マカオLRT媽閣駅と媽閣交通ハブの建設予定地(写真:運輸基建辨公室)

マカオLRT路線図イメージ—本紙制作

マカオLRT路線図イメージ—本紙制作

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun