「両替して」と声掛け財布奪う=マカオで窃盗事件発生、親切な老人が被害

マカオの中国本土とのボーダーゲートに近い台山地区で、見知らぬ男が高額紙幣を手に「細かい紙幣に両替してほしい」と地元の老人に声を掛け、協力しようと老人が財布を取り出した瞬間、それを奪って逃走するという窃盗事件が発生した。

マカオの日刊紙「澳門日報」が1月13日付紙面で報じた。被害の内容は財布と、中に入っていた1600パタカ(日本円換算:約2万4000円)、100人民元(約1900円)の現金。なお、犯人は捕まっていない模様。

マカオの法定通貨はマカオパタカだが、香港ドルや人民元も広く流通していることから、マカオの日常生活の中で両替の需要は高い。また、観光都市マカオでは「市民みんなが観光大使」を掲げるなど、困っている旅行者を見かけた際に手助けをすることが美徳とされていることから、マカオ人の良心を狙った悪質な犯罪として市民から高い関心を集めている。

マカオ半島北部の關閘地区にある中国本土(広東省珠海市)とのボーダーゲート(資料)—本紙撮影

マカオ半島北部の關閘地区にある中国本土(広東省珠海市)とのボーダーゲート(資料)—本紙撮影

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