違法売春目的の香港渡航者4千人超、大半が中国本土から=14年

近年、違法な売春を目的として香港への渡航が増えており、昨年(2014年)のこれに絡む逮捕者数は2年前からおよそ15%増となる4000人以上に及んだ。このうち大半が中国本土からの旅客だったという。なお、最終的に起訴、有罪確定に至ったのは573人で、収監期間は6週間から18ヶ月とのこと。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が2月5日付電子版で報じた。2月4日に香港保安局の黎棟国局長が議員からの質問に対して書面で回答した内容によると、昨年、違法な性的サービスを伴う仕事に従事したとして香港で逮捕された者の数は2012年比でおよそ15%増となる4133人に上ったという。このうち、約98%を占める4039人が中国本土、94人がその他の国からの渡航者だった。なお、、起訴及び有罪が確定したものは537人で、2012年との比較で37%減だった事実も明らかとなった。

また、香港入管と中国本土当局との間で情報交換を行い、有罪が確定した中国本土籍の者の香港渡航ビザの取り消し、2年以内の香港再入境を不可とする措置を取っているとのこと。さらに、逮捕には至っていないが入境条例に違反する行為に従事していると合理的に判断される者についても、香港への再入境時に審査を行い、渡航目的に不審な点があれば、入境不可とし、本土へ送還するとしている。

2014年に香港を訪れた旅客数は約6080万人に上り、約78%を中国本土からの旅客が占めた。九龍半島の尖沙咀からヴィクトリアハーバー、香港島のセントラルを望む(資料)—本紙撮影

2014年に香港を訪れた旅客数は約6080万人に上り、約78%を中国本土からの旅客が占めた。九龍半島の尖沙咀からヴィクトリアハーバー、香港島のセントラルを望む(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  2.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  3.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  4.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun