マカオのVIPカジノ仲介大手、ベトナム・フーコック島のカジノリゾートへ投資検討

マカオの大手VIPカジノ仲介業者(いわゆる「ジャンケット」)のサンシティグループ(太陽城集團)がベトナムのホテル及びカジノへの投資を計画しているとベトナムのインターネットニュースメディア「VietnamNet」が報じた。

マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が3月16日付電子版で同報道を引用して伝えた内容によると、サンシティグループはベトナム南部にあるフーコック島のロングビーチ(チューンビーチ)地区でカジノリゾートへの投資を希望しているという。また、すでにサンシティグループの周焯華(アルヴァン・チャウ)最高経営責任者と現地当局との間で投資計画に関する協議が行われたとのこと。

マカオの月次カジノ売上が昨年(2014年)6月から今年2月まで9ヶ月連続で前年割れとなっている。マカオのカジノ売上の大半を稼ぎ出すのがVIPカジノだが、中国本土の反汚職キャンペーンの拡大などを受け、主要顧客基盤である中国本土富裕層が同じ中国にあるマカオでのギャンブルを避ける動きもみられる。昨今、中国本土富裕層ギャンブラーをVIPカジノへ斡旋する業務を手がけるマカオの仲介業者の中で、マカオ以外のカジノへ活路を見出す動きも目立つ。

国際カジノ見本市「マカオゲーミングショー(MGS)」に出展したサンシティグループの展示ブース(資料)=2014年11月—本紙撮影

国際カジノ見本市「マカオゲーミングショー(MGS)」に出展したサンシティグループの展示ブース(資料)=2014年11月—本紙撮影

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