マカオカジノ大手ギャラクシー、純利3%増=14年通期、逆風下でプラスを確保

マカオのカジノ運営ライセンス保有6社の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(銀河娯樂集團)は3月19日、昨年(2014年)第4四半期及び通期の業績発表を行った。

昨年、マカオ全体のカジノ売上は3%減となり、今世紀初のマイナスを記録。逆風下でカジノ各社の業績に注目が集まる中、ギャラクシーエンターテイメントグループの昨年通期の売上高は前年比9%増の718億香港ドル(日本円換算:約1兆1158億円)、調整後EBITDAは5%増の132億香港ドル(約2051億円)、純利益は3%増の103億香港ドル(約1601億円)となるなど、主要指標でいずれもプラスを確保した。なお、第4四半期の調整後EBITDAは25%減の27億香港ドル(約420億円)にとどまった。

同社によると、マカオ・コタイ地区に位置する旗艦施設「ギャラクシーマカオ」の通期売上高が18%増の469億香港ドル(約7289億円)、調整後EBITDAが12%増の99億香港ドル(約1539億円)となり、業績の底上げに貢献したという。同施設の第4四半期の調整後EBITDAは19%減の20億香港ドル(約311億円)で、全社の下落幅を下回った。

ギャラクシーエンターテイメントグループの2014年代4四半期及び通期業績発表会。写真中央が同社の呂志和会長=3月19日、JWマリオットホテル香港—本紙撮影

ギャラクシーエンターテイメントグループの2014年代4四半期及び通期業績発表会。写真中央が同社の呂志和会長=3月19日、JWマリオットホテル香港—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  2.  4月19日付のマカオ特別政府区公報に「不動産需要管理に関する税制措置の撤廃」法が掲載され、翌日(…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun