マカオ警察、マネロン容疑で中国人6人逮捕=他人名義のキャッシュカード2千枚押収

マカオ司法警察局は3月19日、マネーロンダリング容疑で中国本土出身者6人を逮捕したことを明らかにした。被疑者らは約2200枚にも及ぶ他人名義のキャッシュカードをマカオに持ち込み、ATMで現金を引き出した後、VIPカジノ口座に入金していたという。

警察当局の発表によると、同月17日、マカオ・タイパ島にあるカジノに駐在していた捜査官から大量のキャッシュカードを使ってATMから現金の引き出しを続けている男を発見。違法活動に従事している可能性があることから、身柄を拘束して取り調べを行った。男の供述を受け、拠点としているホテル客室と住居を捜索した結果、およそ2200枚の中国本土の銀行が発行したキャッシュカード、120万香港ドルの現金、預金明細書、携帯電話10台、紙幣計数機などを発見し、現場にいた5人の男の身柄を拘束した。

警察の取り調べに対し、一部の被疑者が第三者の出所不明の資金をマカオのATMで現金で引き出した上、VIPカジノ口座への入金に協力するため大量のキャッシュカードを持ってマカオに来たしたと供述しているという。警察では、被疑者らはカードとパスワードをセットにして持っており、キャッシュカードも盗品や偽造品ではないとみられることから、被疑者らがマカオを拠点にマネーロンダリング活動に従事していたものとし、背後関係を含めた捜査を続けている。なお、警察に身柄を拘束された男6人は逮捕、送検済みとのこと。

マネーロンダリング容疑で逮捕された中国本土出身者らがマカオに持ち込んだ2千枚を超えるキャッシュカード(写真:マカオ司法警察局)

マネーロンダリング容疑で逮捕された中国本土出身者らがマカオに持ち込んだ2千枚を超えるキャッシュカード(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  2.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  3.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社は4月22日、マカオ特別行政区の成立25周…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun