マカオ警察、中国人によるマカオ居留権目的の偽装結婚37件摘発=今年1-3月中旬

マカオ治安警察局は3月19日、今年(2015年)1-3月中旬にかけて37件の偽装結婚事案を摘発したことを明らかにした。中には偽造証明書の行使、不法上陸者、虚偽申請なども見受けられたという。

治安警察局によると、摘発対象となった事案はいずれも中国本土籍の者がマカオ居留権保有者に金銭を支払う形の偽造結婚で、婚姻によるマカオ居留権の獲得が目的だったという。

マカオは1999年12月20日にポルトガルから中国へ返還され、中華人民共和国マカオ特別行政区となったが、以後も独自の入境管理や通関事務を行っている。中国本土籍の者がマカオへ渡航、就労する際には入境許可や就労許可の取得が必要となる。

マカオは就業機会、社会保障などの分野で恵まれた環境にあり、生活水準も高い。一旦マカオ居留権を獲得すると、マカオにおける就業が自由となり、手厚い社会保障サービスを享受できる上、多くの国や地域にビザ免除での渡航が可能となるマカオパスポートも取得できることなどから、中国本土籍の者にとってマカオへの「移民」はメリットが多いとされている。

左が多くの国や地域にビザなしで渡航可能なマカオ特区パスポート(資料)=マカオ基本法記念館にて—本紙撮影

左が多くの国や地域にビザなしで渡航可能なマカオ特区パスポート(資料)=マカオ基本法記念館にて—本紙撮影

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