マカオの4月カジノ売上見通し36%減3000億円=シティバンク予測

マカオのカジノ売上が昨年(2014年)6月から今年3月まで10ヶ月連続で前年割れとなっている中、大手金融機関のシティバンクとUBSが相次いで4月のカジノ売上予測を公表した。

マカオの政府系放送局TDMが4月9日午後のラジオニュースで報じた。シティバンクでは、マカオの4月カジノ売上見通しを前年同月比36%減となる200億パタカ(日本円換算:約3006億円)と予測。同行がマーケット情報などをベースに推計した月初7日間のカジノ売上はおよそ41億パタカ(約616億円)で、1日平均売上で3月実績を下回った。特に、直近1週間のカジノVIPルーム売上が弱含みという。

UBSでも、月初7日間の1日平均カジノ売上が過去2ヶ月の実績を下回ったとした。同行では、4月第1週末の清明節連休の結果による変動要素もあることから、月次売上を32〜37%減の196〜214億パタカ(約2944〜3214億円)と予測。また、第1四半期の累計についてはおよそ37%減としたが、第2四半期以降下落幅は縮小する見通しとしている。

カジノ売上低迷の長期化を受け、マカオ立法会は4月1日、今年度の月間カジノ売上目標額を前年の300億パタカから200億パタカへ大幅下方修正する修正予算案を可決している。

【資料】マカオの2015年月次カジノ売上(カッコ内は前年同月比)
・1月:237.48億パタカ=約3568億円(17.4%減)
・2月:195.42億パタカ=約2936億円(48.6%減)
・3月:214.87億パタカ=約3228億円(39.4%減)
>1〜3月累計:647.77億パタカ=約9731億円(36.6%減)
※データ出典:澳門博彩監察協調局

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

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