MERS感染疑いの韓国人、アシアナ航空機で香港入り、その後バスで広東省恵州へ移動=現地病院で検査入院中(更新:感染確定)
(2015/05/28 21:28 配信)
香港衛生防護センターの梁挺雄総監は5月28日に記者会見を行い、MERS(中東呼吸器症候群)に感染している疑いのある韓国人が香港を経由して中国本土へ渡航したとされる事案について最新状況を公表した。
梁総監によると、今回、韓国から香港経由で中国へ渡航したとされる該当者はMERS感染者の密接接触者にあたる韓国人の44歳の男性という。この男性は5月26日にソウル・仁川国際空港からアシアナ航空OZ723便に搭乗し、同日午後1時(香港時間)頃に香港国際空港へ到着。その約2時間後、香港国際空港からクロスボーダーコーチ(永東直通バス)に乗車し、中国広東省恵州へ向かったという。現在、男性は中国本土の病院に入院して治療を受けており、容体は安定しているとのこと。なお、感染の有無に関する検査結果は現段階ではあきらかになっていないという。
香港衛生当局では、男性と同じフライト、バスに乗り合わせた乗客に関する資料収集を進めているといい、該当者に対して香港衛生防護センター(+852-2125-1111)まで連絡するよう呼びかけている。
なお、男性が香港へ入境する際、発熱及び咳の症状があったことから、空港駐在の看護師がMERS感染者との接触の有無などを質問したというが、男性は一貫して否定したという。この看護師は、28日午前に体調不良を訴えたことから、香港島のマーガレット病院に搬送され、検査を受けたという。
香港メディアの報道を総合すると、男性が搭乗したアシアナ航空OZ723便の乗客は158人で、このうち80人が韓国籍、73人が中国籍という。乗員は8名。直通バスには10名が載っていたとのこと。
【情報更新】
中国国家衛生・計画出産委員会は5月29日、当該韓国人男性の検査結果を公表。MERSに感染していると確定診断されたことが明らかとなった。

MERS感染疑いの韓国人が香港経由で中国本土へ渡航した事案について記者会見を行う梁挺雄香港衛生防護センター総監=5月28日(写真:news.gov.hk)
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