ジカ熱、香港・マカオで届け出義務を有する感染症に指定=広東省含む三地で防疫対策連携も

香港衛生当局は2月1日、南米などを中心に流行が拡大する感染症「ジカ熱」について、法律で届け出義務を有する感染症に指定する方針を固め、2月5日の官報への公示を経て施行することを明らかにした。

同日、香港食品衛生局が政府医療衛部門、医学専門家らを集めたジカ熱に関するリスク評価及び防疫対策緊急会議を開催したほか、広東省及びマカオ衛生当局との電話会議を実施し、三地間での情報共有や防疫対策に関する協力強化を確認したとのこと。

マカオ衛生当局は同日深夜に発表したプレスリリースの中で、ジカ熱の届け出義務化に向けた法律の草案をすでにまとめており、数日以内に緊急立法手続きを開始するとした。

ジカ熱は小頭症との関連も疑われていることから、マカオ衛生当局では妊婦及び妊娠を計画している市民に対し、流行地域への渡航を避けるよう呼びかけている。

香港で医療衛生当局者と医学専門家を集めて開催されたジカ熱対策緊急会議の様子=2月1日(news.gov.hk)

香港で医療衛生当局者と医学専門家を集めて開催されたジカ熱対策緊急会議の様子=2月1日(news.gov.hk)

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