マカオ特区、深圳市との協力強化へ

8日、広東省深圳市で深圳・マカオ協力会議(深澳合作會議)が開催され、両地を代表してマカオ特別行政区崔世安行政長官、深圳市許勤市長らが出席。深圳市とマカオ特別行政区の協力強化に向けた6つの覚書と合意が締結された。

経済・貿易、観光、文化、漢方薬、食品安全、薬品検査の6領域において協力強化を図る。深圳企業の中にはマカオをポルトガル語圏諸国進出の足掛かりとして利用するなどの期待もあるとされ、マカオも深圳が誇るハイテク産業との連携を模索する。

マカオと深圳は海を隔てて向かい合う位置関係。現在、マカオと深圳空港(福永港)、蛇口港の間は高速船で約70分、深圳市中心部(羅湖)まで陸路で約3時間の距離。港珠澳大橋の開通後は陸路でのアクセスが一気に向上するため(1時間圏内入り)、両地の交流がますます活発化すると予想されている。

崔行政長官は会議出席に前後し、深圳市で開発が進められている前海協力区やハイテク企業HUAWEI(華為技術有限公司)などを視察に訪れた。

マカオ特区崔世安行政長官(前列中央左)、深圳市許勤市長(同右) (c) GCE 行政長官辦公室

マカオ特区崔世安行政長官(前列中央左)、深圳市許勤市長(同右) (c) GCE 行政長官辦公室

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